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日本アクセス北海道株式会社様

冷凍自動倉庫・ケース仕分けソーターなどを導入した、北海道最大規模の冷凍食品専用の低温物流センターが稼動。従来費1/3の人員で、3倍の物量に対応し効率的なSCM展開。

総合食品卸大手の日本アクセス㈱グループで北海道を主な商圏とする日本アクセス北海道㈱様(本社:札幌市東区)。地域No.1の食品卸として、札幌圏にはドライ・チルド・フローズンそれぞれ専用の物流基地を、道内各拠点には冷蔵・冷凍施設や配送体制を備えた物流センターを配置するなど、全道をくまなく網羅した低温物流ネットワークを構築。徹底した温度・鮮度管理のもと、高品質の商品をユーザーへ迅速に供給しています。

小樽市郊外にフローズン食品専用の新物流拠点「石狩フローズン物流センター」を稼動しました。ここで同社がコンセプトに掲げたのは「次世代物流への挑戦」。自社単独ではなく、メーカー・営業冷蔵庫3社の機能を集約、在庫を共有化することによって在庫リスクを低減し、輸配送コストを圧縮するなど、より効率的なSCM展開を目指しています。

5デポの在庫を集約。商品入庫から仕分け、配送までを一括集中処理

札幌市の中心部から約15km、北海道の一大生産・流通拠点として発展する小樽市郊外(銭函)の石狩湾新港。新センターはこの地区で営業する東洋水産㈱冷蔵倉庫敷地内に第3冷蔵庫として新設されました。フローズン食品専用としては道内最大規模の大型センターで、庫内温度-30℃の冷凍自動倉庫「コンパクトシステム(CS)」を中心に、荷捌き用高速搬送台車「ソーティングトランスビークル(STV)」、ケース自動仕分け装置「ジェットサーフィンソーター(JSUS)」、バラ物仕分け「デジタルアソートシステム(DAS)」など最新・高性能なマテハンシステムを装備。内部は1・2階の作業エリア-5℃、出荷待機エリア-15℃など、すべて零下に保たれています。

ここでは従来、函館・旭川・帯広・北見・釧路の5デポに分散していた在庫を集約。商品の保管から入出庫、仕分け、検品、配送までの業務を一括集中処理します。取扱品目は全量の8割を占める市販用の冷凍食品1,000アイテムと、同2割のアイスクリーム500アイテム。前者は全道、後者は札幌圏(小樽・苫小牧まで)のエリアをカバー、量販店・コンビニエンスストアあわせて1,500店舗へ配送しています。出荷量はケース・バラ商品あわせて1日約1万6,000ケース。年間150億円の取り扱いを目指しています。

当日受注を7バッチで荷揃え。翌朝着で道内すみずみまで迅速に配送

センターの運営は東洋水産とで分担。自動倉庫への商品入庫、在庫管理、ピッキングエリアへの出庫までを東洋水産が、それ以降の仕分け、ピッキング、配送を同社が受け持ちます。受注・出荷などの情報は両者で共有。自動倉庫へは隣にある東洋水産の営業冷蔵庫から必要な商品が必要量だけ、無駄なく自動補充される仕組みです。

客先からの注文はEOS(電子発注システム)により受注。当日15:30までの受注データを集計し、稚内・函館・北見・釧路など遠距離店分から荷揃えして翌朝着でトラック配送しています。

荷揃えのための仕分け作業は1日計7バッチ(冷凍食品2、アイスクリーム3、コンビニ1、その他フローズン1)。出荷までの作業は次の順序で行われます。

まず、自動倉庫がケース商品を載せたパレットを出庫、高速搬送台車によりピッキングエリアへ搬送します。ここで作業者がディスプレイ端末に表示された数のケース商品をパレットからピッキング。出荷ラベルを貼付してコンベヤへ投入すると、ケース出荷商品はソーターへ、バラ出荷商品は2階のデジタルアソートシステムへ搬送。それぞれルート別・店別に仕分けされた後、ケース商品はカゴ車、バラ商品は専用カートに積み込み待機エリアに集約、出荷を待ちます。

従来比1/3の人員で3倍の物流を処理。4重チェックで商品の誤出荷も解消

デポを集約する前、荷捌き作業のほとんどが人手処理。多くの人員と時間を要して行われていました。新センターでは自動化により従来の3分の1の25名ほどで約3倍の物量が同時間で処理できるようになりました。

さらに効果が大きいのが複数回検品による商品誤出荷の解消。自動倉庫から出庫された商品をピッキングステーションで1回、デジタルアソートシステムでは1次・2次仕分け時の2回、さらに配送先での荷降ろし時の1回と計4回チェックすることで、商品の誤出荷は初歩的なヒューマンエラー以外には皆無となりました。

ピッキングエリア。ディスプレイ端末で指示された数のケースをピッキングしてコンベヤ(左側)へ投入。
ケースソーターでルート別・店別に仕分けたケース商品を専用台車で出荷待機エリアへ集約する。
バラ商品の店別仕分けを行うデジタルアソートシステム。1人で時間当たり400~600ピースの仕分けが可能。

お客様の声

物流本部 物流運営管理チーム サブマネージャー 太田 博之様

次世代物流への挑戦」はまだスタート台に立ったばかり。まだデポ集約面での効果しか発揮できていませんが、今後は3社間でさらに効率的でタイムリーなシステム構築およびローコスト化に取り組み、より効果的なSCM展開を目指して果敢に挑戦していく考えです。