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東洋水産株式会社様

冷凍自動倉庫・移動ラックの導入により保管・入出庫能力を向上、運営人員も半減。
省エネ施設で環境にも配慮し、同社のノウハウを結集した低温物流センターが稼動。

 「マルちゃん」ブランドで知られる総合食品メーカー、東洋水産(株)様(本社:東京都港区)。冷凍魚介類の加工、即席麺・生麺の製造など、事業は多岐にわたっています。2009年11月、愛知県扶桑町に冷凍・冷蔵庫事業の一翼を担う新低温物流拠点「中部物流センター」を稼働。東海地区では同社初となる冷凍自動倉庫などを導入して、物流機能を大幅に強化しました。

冷凍自動倉庫には高速搬送台車を組み合わし、移動ラックも導入

 同社では従来、名古屋冷蔵庫(名古屋市港区)を中部エリアの主力物流拠点と位置づけ運営してきました。ただ、

などの課題に対応するため中部物流センターを新設。名古屋冷蔵庫は12月に閉鎖しました。保管設備には、パレット自動倉庫「コンパクトシステム(CS)」「移動ラック(IDR)」を採用。CSから集品エリアへの搬送には高速搬送台車「ソーティングトランスビークル(STV)」を導入するなど、入出庫作業を自動化しました。

3倍の1万5,185パレットを格納、年1,000tのCO2削減も可能に

 総工費は土地代を含め約50億円。3階建てで、1階は荷捌きと平置きエリア、2・3階は吹き抜け構造の冷凍自動倉庫と移動ラックを設置した保管エリア。平置きエリアには卵などのチルド品や一時ストック品を、自動倉庫にはアイスクリーム、移動ラックは冷凍食品を中心に格納しています。

新物流拠点の庫腹は従来の約2.5倍、3万2,000t。そのうちの約半分を占める冷凍自動倉庫の格納数は6,940パレットで、最大100万ケースまで保管できるようになりました。平置き部分を含めた総格納量は同3倍の1万5,185パレットに増大。また入出庫能力が向上するとともに、ロケーション管理も徹底。正確・迅速な庫内作業を実現しました。さらに、従来の仕組みで同じ物量を処理するには30数人が必要でしたが、半分以下の14人で行えるなど省人化も図っています。なお自然冷媒装置、LED照明の採用や、同社の物流拠点では初めて屋上緑化を施すなど環境にも配慮しています。

クレーン5基、棚の奥行き方向に2パレット格納する高密度保管方式の冷凍自動倉庫(-30℃)。
2・3階それぞれに設置した冷凍移動ラック(-30℃)。格納数は合計5,887パレット。
集品エリアの高速仕分け台車
(2階、-15℃)。台車数6、ステーション数は8。

お客様の声

名古屋冷蔵部 次長 佐藤 恵治様

 自動倉庫はこれで5棟目となりますが、新センターは仕様・運用など長年営んできた冷凍・冷蔵庫事業のノウハウを結集したものです。
また、従来型センターと比べ、CO2排出量を年間最大1,000t削減することが可能です。