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ヤヨイ化学工業株式会社様

20年以上が経過した物流設備の安定稼働をリニューアルで実現

背景と課題

各種建築内装用接着剤および関連施工工具の製造を手掛け、VOC(揮発性有機化合物)が発生しない壁紙用接着剤「ルーアマイルド」で知られるヤヨイ化学工業株式会社様(本社:富山県高岡市)の本社工場は、1989 年に操業を開始しました。同社は早くから工場内の物流合理化に取り組み、1995 年の包材用自動倉庫を皮切りに製造ラインと直結した製品用倉庫や、工具用倉庫などに自動倉庫を次々と導入。作業者の負荷の軽減などで、大きな効果を上げていました。

しかし、こうした物流設備も導入から20年以上が経過したため、部品の生産中止が相次ぎ、修理対応のコストが増大していました。荷捌き設備として設置されていた7台の電動台車は、数年前から新品への部品交換が出来なくなりました。電動台車が停止してしまうと 直結している製造ラインまで止めざるを得ないため、生産にも影響を与えてしまいます。修理で何とか延命し稼働を続けていましたが、トラブルがたびたび発生し、復旧に時間がかかり過ぎる問題が生じていました。

リニューアルソリューション

そこで設備の更新を計画し、メンテナンス業務を委託していたダイフクに相談。本社工場内に設置していた計21基の自動倉庫とその周辺装置を対象に、2015 年から順次リニューアルを実施し、安定稼働を図りました。

ステップ1 : パレット搬送台車の更新

リニューアルはまず、製造ラインと直結して製品を保管する1996 年導入のパレット倉庫の軌道式電動台車7台を高速搬送台車 STVに入れ替えるところから実施しました。事前に行った試算により、STVなら5台でカバーでき、コスト面でも修理を続けるよりも有利なことが判明したからです。入れ替え工事は2014 年末から翌年の正月にかけての10日間程度の連休を利用して実施しました。

ステップ2 : パレット自動倉庫の更新

続いて同年8月、9月の連休を利用して、パレット自動倉庫のスタッカークレーン9 台のうち4台をダイフク製スタッカークレーンに交換しました。こうして順次リニューアルを行うことにより、パレット自動倉庫の安定稼働を実現しています。

製造ラインと直結したパレット倉庫。旧設備では9台のクレーンと7台の軌道式電動台車が稼働していました。
軌道式電動台車はレールを含め全面的にSTVに入れ替え。
スタッカークレーンは9基のうち4基をダイフク製に更新。

ステップ3 : ケース自動倉庫の更新

さらに、壁紙施工の際に使用するヘラをはじめとする、さまざまな工具を保管するケース自動倉庫の刷新も行いました。工場敷地に余裕があったことから、古い設備を全て撤去し2017年5月、新たに倉庫棟を建設してケース自動倉庫 ファインストッカーを導入ました。シミュレーションによる設備レイアウトの検討により、ケース自動倉庫とコンベヤを組み合わせるレイアウトで作業効率の向上を実現。新倉庫では2.5人で運用できるようになりました。

約1万アイテムを管理する工具用倉庫。
旧倉庫では一日当たり3.5人を要していました。
新倉庫では2.5人で運用できるようになりました。

新倉庫の稼働により、全国の施工業者や内装材メーカーからの注文に、スムーズに対応できるようになりました。

お客様の声

業務部システム課 南 真一郎 様

製品倉庫の電動台車にトラブルが起こると、復旧に半日以上かかることもあり、生産にも大きく影響していました。電動台車の入れ替えが順調だったため、設備更新に積極的に取り組めるようになりました。今後もリニューアルで設備の安定稼働を図り、メーカーとしての信頼確保に努めていきます。