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トーヨーケム株式会社 川越製作所様 (埼玉県川越市)

ドラム缶の保管、パレタイズ・ピッキング装置を組み合わせた、建屋一体型危険物自動倉庫を導入。
原料ドラム缶のハンドリング作業を大幅に効率化。

東洋インキグループでポリマー・塗加工関連事業を担う、トーヨーケム株式会社様(本社:東京都中央区)は、主力工場である川越製造所(埼玉県川越市)で使用する化学原料を保管する「M14棟 危険物自動倉庫」を2016年10月に稼働させました。ドラム缶原料のパレタイズ装置やピッキング装置を組み合わせた、防爆仕様の建屋一体型パレット自動倉庫「ラックビルシステム」を導入。

ドラム缶に添付した2次元バーコードの読み取りからパレタイズ、入庫、保管、出庫、ピッキング、製造所内の各生産エリアへの供給まで、作業を大幅に効率化できる体制を整えました。またコンピュータ管理により在庫管理の強化も図りました。

操業開始から60年近く経過し、原料管理の見直しに着手

トーヨーケム株式会社様は、飲料缶や食品缶の内・外面をコーティングする高機能塗料製品に加えて、シール・ラベル、建築材料、家電製品などに使用する粘接着剤などを製造しています。同社の中核生産拠点である川越製造所は、操業開始から60年近くが経過したため、製造所内のリニューアルをすることになり、一環として原料管理体制の見直しにも着手しました。

同製造所で取り扱う原料は、多くは消防法で危険物第4類に分類されるため、消防法の規制に則して保管しなければなりません。これまでは安全面やスペースの都合から原料を分散保管しており、複数原料を荷合わせして供給することが難しいためドラム缶を複数箇所から、複数回に分けて各生産エリアへ運搬しなければならず、作業の効率化が課題でした。

原料はリスク分散のため、いくつかの調達先から仕入れています。特に海外から調達した原料はコンテナ単位で入荷するため、保管能力が必要になり保管効率の改善が求められていました。さらにドラム缶はばらに積まれており、倉庫に入れるために、毎回パレットに積み付けるといった煩わしさもありました。

入出庫エリアに自動化装置を導入・高効率なシステムを構築

そこで同社は消防法で定められた建築スペースの範囲で原料を集約管理するため、ラックの奥行き2列に保管できるダブルディープ方式の自動倉庫を導入。その結果、原料を1カ所で集中保管できるようになり、フォークリフトによる搬送作業が大幅に効率化しました。

ドラム缶の保管、取り扱いの効率化を図るため、入出庫エリアに自動化装置を導入したことも大きな特徴です。ドラム缶に添付した2次元バーコードを読み取り、投入したドラム缶原料を自動でパレタイズする装置や、パレット出庫したドラム缶原料をあらかじめ生産現場からの指示に基づき自動でピッキングし荷ぞろえする装置などを組み合わせました。これにより、原料の入荷および各生産エリアへの供給作業を効率よく行えるようになりました。

またドラム缶に添付した2 次元バーコード管理により、商品名・ロット番号・容量・入荷日などの情報をコンピュータ管理する仕組みも導入。その結果、在庫管理が大幅に強化されるだけでなく、棚卸し時間の短縮なども実現できる見込みです。

高さ約20m、格納数1216パレットのビル式危険物自動倉庫。
入出庫口の上部に設置した2次元バーコードリーダ。外光下でも正しく読み取れるよう工夫した。
荷揃え・出庫されたパレットの搬送先が一目で分かるように、出庫口に大型表示器を設置。

お客様の声

川越製造所 ポリマー生産管理部
部長 飯田 博之 様

現在フォークリフト担当者は原料をリスト検品してから各生産エリアに供給していますが、今後はフォークリフトに乗ったまま検品できるようにしたいと考えています。他社に先駆けた自動倉庫を導入したことで、お得意さまの見学時には、原料管理に関してさらに安心感を持っていただけるようになりました。