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日本通運株式会社様

同社最大級の“空陸の複合拠点”を伊丹空港近郊に新設。高速自動仕分け装置「ジェットサーフィンソーター」を採用し、仕分け作業人員を40%削減、航空貨物の処理能力が大幅に向上

総合物流最大手の日本通運(株)様(本社:東京都港区)は2009年11月、大阪国際空港(伊丹空港)近郊に「豊中ロジスティクスセンター」(大阪府豊中市、以下 豊中LC)を新設、稼働しました。国内航空貨物の中継・集配機能と陸運貨物の営業倉庫機能などを併せ持つ、同社最大級の“空陸の複合拠点”として総合力を生かした物流サービスの提供を図っています。
航空貨物を仕分けするフロアには、高速自動仕分け装置「ジェットサーフィンソータ(JSUS)」を採用。仕分け作業の人員を約40%削減できるなど、庫内業務の自動化・高速化により“ハイスピードロジスティクス”を実現しました。

空港内の専用施設で行っていた中継・集配業務を移管

豊中LCは、自走式スロープと全天候型トラックバースを備えた4階建て。1階は航空貨物の仕分けセンター、2階は大阪北部と兵庫県の一部をカバーする航空貨物の集配拠点などとして、3階と4階は陸運貨物も含めた在庫型の営業倉庫、そして屋上は駐車場・緑化スペースとして使用しています。伊丹空港へは約4km、名神・阪神高速道の豊中インターチェンジまでは約1kmとアクセスも良く立地に恵まれています。

従来、航空貨物の中継・集配業務は伊丹空港内の専用施設で取り扱い、マテハン設備についてはコンベヤラインのみ。仕分け作業は人海戦術だったことから、約4万3,000個/日の荷物を延べ約80人もの人員を投入しており、物流経費の発生とともに仕分けミスも発生していました。

そこで、豊中LCに「ジェットサーフィンソーター」を導入して中継・集配業務を移管。作業合理化と仕分け精度を向上しました。国内航空貨物の物流拠点での仕分け装置の採用は、羽田・京浜島の両センター(共に東京都大田区)に次ぐものです。

導入の効果

課題

  1. 1.人件費増による物流費用の増加
  2. 2.人海戦術による仕分けミスの発生

自動仕分け設備導入効果

  1. 1.自動化によるミスの削減
  2. 2.自動化による作業の簡素化の実現
  3. 3.作業スペースの圧縮

仕分け作業の自動化でミス低減、作業簡素化、省スペースも実現

年中無休で対応する航空貨物の取扱時間は20時半から翌6時、仕分けのピークは23時半からおよそ2時間で、1日当たりの出荷量はエアコンテナが約110台、ロールボックスパレットでは400台以上になります。

自動化により作業人員は延べ50名で対応可能となり、物流経費を大幅に削減しました。また、仕分けミスが低減したうえ機械化で作業は簡素化。作業スペースも従来と比べ40%程度縮小して、省スペース化を実現するなど、さまざまな効果が現れています。

ソータ速度130m/分、時間当たり最大7,500個を処理する「ジェットサーフィンソーター」。シュート数は18、同社の国内航空貨物拠点の仕分け装置では初めてスライドシュー方式を採用した。
合流前のタイミングを合わせる待機コンベヤと、荷物の上面と左右面を瞬時に読み取るフォト式バーコードリーダ(上)
シュートライン。傾斜部分はベルトコンベヤを採用することで、荷物が傷まないようスピードを調整している。

お客様の声

大阪航空支店 国内貨物部 業務課 係長 桝本 章宏様

稼働から半年が経過しました。コスト面では年間7,000万円程度が圧縮できる見込みです。JSUSの採用で効率化はもちろん、“荷物や作業者にやさしいセンター”として、今後も物流品質にこだわっていきます。