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越前丹生農業協同組合様

自動倉庫導入で、保管能力の増強、品質安定化、在庫管理精度の向上に成功

福井県は水田が耕地全体の9割を占め、生産者のうち8割が米作りを行っている全国有数のお米の産地です。その嶺北地方の西端に位置する越前丹生地区は、清らかな水源と気候に恵まれた米作りに適した環境で、2013年産食味ランキング特Aを誇る「コシヒカリ」をはじめ、「ハナエチゼン」「あきさかり」「イクヒカリ」など計8品種が収穫されています。

越前丹生農業協同組合様(本店:丹生群越前町、以下JA越前丹生)は2014年、米の集出荷貯蔵施設を新設しました。 施設内には、パレット自動倉庫コンパクトシステム高速搬送台車STVを導入。入出庫の自動化に加え、保管品質・在庫管理レベルを格段に向上した集出荷施設を実現しました。JA越前丹生では年間約4,800t を取り扱っています。

従来の貯蔵施設の課題

収穫されたお米は、生籾の状態でカントリーエレベーターなどの施設に搬入され、タンパク値を測定し区分別に乾燥後、玄米にしてフレコン詰めされます。さらに格付け検査を経て、貯蔵施設に保管し必要に応じて出荷しています。

従来、お米の貯蔵施設は6拠点あり、フレコンバッグをパレット積みし、平置き・段積み保管を行っていました。このため「先入れ後出し」の運用となり、下段の品は冷気が遮られて冷蔵効果が薄れ、時間の経過とともに品質が低下していました。その結果、販売ロスを招いていたため、保管時の品質保持が課題となっていました。

マテハン設備導入の効果

そこで自動倉庫を始めとするマテハン設備を備えた集出荷貯蔵施設を新設し、分散していた貯蔵施設3拠点を集約しました。

貯蔵施設の庫内温度はお米を一時的に休眠させるため、15℃に設定しています。お米をラック保管することで空調が満遍なく行き届き、品質を保てるようになりました。

また検査日に基づく在庫管理で先入れ先出しを徹底できるほか、検査結果による分類別の商品管理もより確実に行えるようになりました。

更に、作業が集約されたことで、3拠点計6人のフォークリフト作業者も3人へと省人化できました。従来の荷繰り作業も解消され、作業環境の安全性も高まりました。

ダブルディープタイプのスタッカークレーン2基で1840パレットを高密度格納

新貯蔵施設は、国が掲げる整備事業として「強い農業づくり」「産地競争力の強化」の一環。物流の合理化を実現するとともに、生産力の強化、品質の向上など営農支援を推進する施設となっています。

延べ床免責1,391m2、高さ24mの新貯蔵施設。検査、分類を行うライスセンターに隣接する。
レール長約25mのシャトルSTV。
入出庫エリア。搬送コンベヤからSTVにい際し、自動倉庫に格納する。

お客様の声

代表理事組合長 髙橋 隆夫 様

自動倉庫の導入により、コメの保管品質が大幅に高まり、また効率的な集出荷が行えるようになりました。生産者の方々に施設を大いに活用いただき、地域農業の振興と所得の工場に貢献していきます。これからも福井米の品質・食味のレベルアップとブランド化に努めます。